法政大学大学院・気候変動エネルギー政策研究所 工学博士 臼田昭司

3Dプリンター

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3Dプリンターの導入

研究室で推進中のラミネート型リチウムイオン電池を複数個収納するための専用のスタック用ケースをモデリングするためにパーソナル型の3Dプリンターを導入しました。米国3D Systems社のCUBE(図1)と国内メーカのホットプロシードが開発製品化したBlade-1(図2)です。Blade-1は、オープンソースのRepRapプロジェクトから派生した3Dプリンターで、ホットプロシード仕様で改良製品化した3Dプリンターです。

fig_1 fig_2
図1 CUBE 図2 Blade-1

3Dプリンターで造形物(立体物)を出力するには、stlデータ(ファイル形式「.stl」)という元データが必要となります。いわゆる“3Dデータ”といわれるものです。このstlデータをそれぞれの3Dプリンターにあったデータ形式に変換してから対象の3Dプリンターで造形物を出力します。

3Dデータ作成用のソフトには、「SketchUP」、「Autodesk 123D design」、「Cubify Draw」など無料でダウンロードできるものがいくつかありますが、研究室では、日本語化された「SketchUP 8」を使用しています(図3)。SketchUP 8で作成した3Dデータは「.skp」形式なので、「.stl」形式に変換する必要があります。このためには、サイトから変換用のプラグイン(skp_to_dxf.rb)をダウンロードして、インストール後のSketchUP 8のPluginsホルダーにコピーします。

「.stl」形式に変換した3Dデータは、CUBEの場合は、cube softwareにインポートしてから「.cuby」形式に変換します(図4)。CUBEは、「.cuby」形式のデータを使用して造形物を作ります。Blade-1の場合は、「.stl」形式のデータをKISSLicerという変換ソフトでスライスデータ(「.gcode」形式)に変換します(図5)。Blade-1は、「.gcode」形式のデータを使用して造形物を作ります。
造形物の材料としては、CUBEではABS樹脂(1.7mmフィラメント)とPLA(1.7mmフィラメント)樹脂、Blade-1ではABS樹脂(1.75mmフィラメント)を使用しています。

図3 SketchUP 8で3Dデータを作成する

図3 SketchUP 8で3Dデータを作成する

図4 cube softwareで「.cuby」形式のデータに変換

図4 cube softwareで「.cuby」形式のデータに変換

図5 KISSLicerで「.gcode」形式のデータに変換

図5 KISSLicerで「.gcode」形式のデータに変換

大学のオープンキャンパスで3Dプリンターのデモの際に配布した立体文字入り造形物を図6に示します。

図6 CUBEで作成した文字入り造形物

図6 CUBEで作成した文字入り造形物

[動画]CUBEとBlade-1で造形物を作る

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